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所詮私はファッションサイコパス(左膝②)

前回の続き。
あれよあれよとMRI撮影からの2度目の受診日が来る。

この日は病院の代表である某山田さんというDrが診てくれる日。
今後の方針を話し合うとのことで、私自身も手術と保存療法のメリットデメリットを聞きたかったので少し楽しみにしていました。

そう、直接Dr山田と会うまでは…

看護師「ヤマさんお入りくださ〜い」

ヤマ「よろしくお願いします」

Dr山田「ヤマさんACL断裂してますね。痛みありますか〜」

ヤマ「痛みは余り感じないです」

山田先生「痛みって何か分かりますか?」

ヤマ「??」

山田さん「痛みって何か分かりますか?」

ヤマ「痛みですか?脳が痛みを認知するみたいなやつですか?」

山田「痛みはこれ以上身体を動かすと壊れれるというサインなんですよ」

ヤマ「はぁ〜…」

ヤマ心の声「えっ?突然なに?一言もそんなこと聞いてないんだが… いや気にしても仕方ない。保存療法について聞こう。」

ヤマ「あの〜保存療法というものがあると聞いたのですが」

ここで保存療法に関するエビデンスの無さなど資料を見せていただく。
要は保存療法は進めない立ち位置の先生のようだ。

山田サイコ「保存療法もいいんじゃないですか。未来を捨てて今を楽しむという考えなら」

サイコ山田「70過ぎて人工関節にすればいいだけですし」

ヤマ「………」

ヤマ心の声「俺、なんか気にさわること言ってしまったかな?ただ保存療法について聞いたつもりだったんだが…」

呆気に取られていると

サイコパス「はい。では診察終わりです。」

気づけばお会計。

お会計時に受付の方に
「ヤマさんは保存療法なのでリハビリの予約取ってくださいね〜」
と言われる。

あっ!保存療法になったのねっと思いつつ、今の時間はいったい何だったのかと考えながら帰路に着く。

時折私のことをサイコパスと言う方もいるが、改めて思う。
私なんて所詮ファッションサイコパス。
ホンモノの足もとにも及びませんわ。

そんな衝撃とも言えるサイコパスとの遭遇から、膝の今後について迷い始めた私。

このままではアカンということで、私が運営しているパーソナルジムで業務委託契約をしている黒帯柔術家のSさんに相談することにする。

Sさんは経験豊富な柔道整復師で柔術だけでなく治療家としての腕も一流。
私の膝の状態をチェックしアドバイスをいただく。

結論から言うと手術をした方が良いとのこと。

また私の主治医を知っており、腕は超一流だが人間性は??という評価。

だよね!
やっぱりね!
間違いないよね!

ただ医師に求めるのは人間性ではなく技術。

信頼するSさんのお墨付きなら安心して任せられると思い、手術を決断。

手術することを伝えるために、改めて主治医である山田先生(サイコ)の診察を受ける。

ヤマ「やっぱり手術をしたいと思いまして」

Dr山田「分かりました。ヤマさんが格闘技に復帰できるよう一緒に頑張りましょう!」

満面の笑みで両手を差し出す山田先生(サイコ)

引き攣った笑顔で力無くその手を握り返す私。

リアルサイコパスとファッションサイコパスの歴史的邂逅の瞬間です。

何はともあれこうして私の手術は決まりました。

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